遺産の相続放棄とは

 

遺産の相続放棄とは?

 

相続放棄とは文字通り「相続することを放棄する」ことです。親が亡くなったりするとその遺産を相続する権利が生じます。
遺産の中には不動産や預貯金などプラスの財産がありますが、借金や滞納金などのマイナスの財産もありますから、相続人には当然ついてきます。

 

つまり、自分が作った借金ではなくても法律上、自動的に支払義務を負わされてしまうということです。

 

相続をしても自らのではない借金を支払うというデメリットを避けるため、「相続放棄」という制度が用意されることになりました。相続放棄の手続きをすると、相続に一切かかわる必要がなくなり、借金などのマイナスの財産を引き継がずに済むことになります。

 

相続放棄をして借金や滞納金などの支払い義務がなくなったのですが、不動産や預貯金などの財産も引き継げなくなります。
また、相続人が複数いる場合は、一人が相続放棄をすると相続に関する一切の権利義務は他の相続人にまわっていきます。ですからプラスの遺産よりマイナス遺産のほうが多い場合は相続人全員が相続放棄することが重要となります。

 

また、相続放棄が完了した後に莫大な財産が見つかったとしても、相続放棄を撤回することはできません。

負の遺産について

遺産相続というと自分にとって得になることと、思いがちですが、忘れていけないのが、「負の遺産」です。

 

自分の親がまさか借金などと思って調べるのを怠ると、後から大変なことになります。そして借金は調べることができたとしても、誰かの保証人になっていたことなどまでは調べきれないことがあります。

 

また、会ったこともない叔父の遺産を相続することになって思わぬ大金が入ったと思っていても、ある日突然亡き叔父が連帯保証していた借金の取り立てが始まるということもあります。

 

借金の取り立てがあって初めて連帯保証人になっていたことが分かるのです。
それは何十年もたってから発覚することもあります。
保証債務は被相続人が家族に保証人になったことを伝えておかないと、保証債務を知ることはできません。なんだか理不尽ですがそれが現状でもあります。

 

借金がありそうだから、相続放棄するというやり方もありますが、いったん相続放棄すると取り消すことはとても難しいのです。
遺産の相続人になるか、相続放棄するかは慎重にならなくてはいけません。